傲慢な社長はもういらない!MVVを軸にした「3つのリーダーシップ」で未来を切り拓く

〜共感と納得感で組織を導く、新時代のリーダーシップ論〜

経営企画担当をしております。Servant Withの山田 晃豊こと、アクティです。
サラリーマンとして20年間働いてきた中で、最も辛かったのは、社長の傲慢さが働く人々の可能性を奪い、最終的には退職という形で「人という財産」を失う光景を目の当たりにしたことでした。
傲慢な社長の下で、多くの幹部が辞めていくのを見てきました。それでもなお、利益追求だけを優先し「良い生活をすることが幸せ」という押し付けがましい価値観が繰り返されていました。自己理解を深めてモヤモヤを晴らすことは可能でも、それが新たな苦しさを生む現実にも直面しました。
多様性が求められる時代において、確かに自己理解は重要です。しかし、この生き方が世間に受け入れられるには、まだ多くの障壁があるのかもしれません。なぜなら、世間は必ずしも私たちの良き理解者ではないからです。
「お客様は神様」という古い言葉のもと、人を喜ばせるために働くという価値観はかつて正しい答えとされていました。しかし、忖度によって自分の感情や意思を押し殺すことが本当に社会にとって良いのか疑問が残ります。
情報が溢れ、物が充実した現代において、過去の価値観に固執することは危険ではないでしょうか。私はその環境の中で、社長のやり方に不満を抱えながら退職した一人です。だからこそ、起業を通じてこれまでの在り方に疑問を投げかけ、自ら掲げたビジョンのもとで信念を持って挑戦しているのです。
MVVがもたらす力:納得感で未来を切り拓くプロジェクト運営
「なぜこの仕事をするのか?」
この問いに明確に答えられる組織は、強い。
ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)は、プロジェクトや組織に力を与える羅針盤です。
クリエイティブなプロジェクト運営におけるMVVの重要性と実践例について、インナーコンパスプロジェクトのリーダーが実体験に基づいて解説します。
MVVを「羅針盤」とし、納得感を持って未来を切り拓くためのヒントがここにあります。
なぜMVVが必要なのか?
組織やプロジェクトが進むべき方向を定める上で、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)は欠かせない要素です。
私が20年のサラリーマン経験を通じて感じたのは、明確なMVVが欠けた組織では、メンバーが「なぜこの仕事をするのか?」という問いに答えられなくなるということです。
私が勤めていた会社では、創業35年を迎えたタイミングで、外部コンサルティングを導入しMVVを策定しました。しかし、そのプロセスに参加していた主要幹部たちの姿勢には疑問を感じざるを得ませんでした。彼らは会議に面白くなさそうに参加し、積極的に関与している様子がありませんでした。
「給料をもらいながら貴重な体験ができるのにもったいない」と感じたのを覚えています。
勤めていれば分かりますが、一貫性のない組織では、幹部クラスであっても意識が低くなりがちです。責任と役割の意味を理解せず、「上に上がればラクができる」という姿勢に陥る人が少なくありません。私の実感では、こうした状態にある幹部は9割近くに上ります。
方向性が曖昧なまま進めば、納得感を得られないどころか、非効率や混乱を招いてしまいます。この問題は、私自身の経験からも、組織において極めて重大だと感じています。
だからこそ、私が運営する「内なる羅針盤:PROJECT」では、必ずMVVを共有し、メンバー全員がその意義を納得することを重視しています。これは単なるお題目ではなく、プロジェクトを成功に導くための根幹です。
メンバー全員が同じ方向を向き、目的意識を共有することで、初めてプロジェクトは真の力を発揮できると私は信じています。
ミッション・ビジョン・バリューの定義と役割

私たちはプロジェクトを始める際に、以下の3つを明確にしています。これは、まるで船の航海における羅針盤のように、私たちが進むべき方向を示してくれるものです。
VISION – 私たちが目指す未来
内なる価値観を大切に、クリエイターの創造力で新しい価値を築き、子どもたちの夢とワクワクが広がる未来をつくること。
MISSION – 私たちの使命
今を生きる大人たちが直面する時間や価値観の課題を解決し、未来への影響力を広げること。
VALUE – 私たちの価値観
- ワクワクを通じて、心の温度を高める。
- 相手の価値観と感情を尊重し、共に未来を考える。
- 熱意と冷静さを両立させ、最適な答えを導き出す。
これらを共有することで、プロジェクトメンバー全員が同じ方向を向いて動けるようになります。全員が「なぜ」「何を」「どのように」を理解し、納得することで、初めてチームとしての一体感が生まれるのです。
MVVがもたらす具体的な効果
明確なMVVを掲げ、共有することで、以下の効果を実感しています。これらは、単なる机上の空論ではなく、実際にプロジェクトを運営する中で体感した、確かな効果です。
- 意思決定がスムーズになる:プロジェクトの進行中に選択肢が現れたとき、MVVを基準に判断することで迷いがなくなります。例えば、「この施策は私たちのビジョンに合致するか?」「この行動は私たちのバリューに沿っているか?」といった具合に、MVVが判断の軸となるのです。
- チームの一体感が生まれる:メンバーが「なぜこれをやるのか?」を理解していることで、モチベーションが高まり、協力し合う姿勢が自然と生まれます。共通の目的意識が、チームを強く結束させるのです。
- 創造性が引き出される:特にクリエイティブな仕事では、メンバーの世界観や価値観を尊重することが重要です。MVVがその土台となり、自由にアイデアを出せる環境を作ります。一人ひとりの個性が尊重され、それがプロジェクトの力となるのです。
内なる羅針盤:PROJECTでのMVVの実践
現在進行中のプロジェクトでは、まず全員でMVVを共有し、その意義を深く理解してもらうことから始めました。
これは、単に言葉を伝えるだけでなく、その背景にある想いや意図を理解してもらうためのプロセスです。
例えば、総括アートディレクターがプロジェクト全体の一貫性を保ちつつ、デザイナーが自身の世界観を最大限に発揮できるよう調整しています。
これは、バリューである「尊重」を体現したものです。また、プロジェクトリーダーが現場の展開を進める中でも、MVVを基準に行動することで、チーム全体が納得感を持って進んでいます。これは、ミッションとビジョンに基づいた行動の具体例です。
その結果、意思決定が迅速化し、メンバー間の信頼が深まりました。摩擦や無駄なやり取りが減り、プロジェクトがスムーズに進行しています。これは、MVVを共有し、理解し、実践したことによる具体的な成果と言えるでしょう。
MVVを持つことが未来を切り拓く鍵
最終的に、MVVは単なる理念ではなく、チームやプロジェクトが一体となるための「羅針盤」です。これがあることで、どんな困難な状況でも進むべき道を見失わず、全員が自信を持って行動できます。迷ったとき、困難に直面したとき、MVVが私たちを正しい方向へと導いてくれるのです。
僕がインナーコンパスプロジェクトを通じて実感しているのは、MVVがもたらす納得感が、チームやプロジェクトの未来を切り拓く力そのものだということです。MVVは、私たちに力を与え、未来への道を照らしてくれる、希望の光なのです。
3つのリーダーシップでMVVを体現する
MVVを組織に浸透させ、その力を最大限に引き出すためには、リーダーシップが不可欠です。
ここでは、MVVを体現するための3つのリーダーシップスタイルを紹介します。
1. サーバントリーダーシップ
「私は、あなたのために何ができるだろうか?」
サーバントリーダーシップは、リーダーがメンバーに奉仕し、サポートすることで、チーム全体の能力を最大限に引き出すリーダーシップスタイルです。
- 特徴:
- メンバーの成長を第一に考える
- 傾聴と共感を重視する
- 権限委譲を積極的に行う
- チームのニーズに応える
- 効果:
- メンバーのエンゲージメントとモチベーション向上
- チームワークの強化
- 生産性向上
- 顧客満足度向上
2. オーセンティックリーダーシップ
「私は、私らしく、誠実に、リーダーシップを発揮する」
オーセンティックリーダーシップは、リーダーが自身の価値観や信念に基づき、誠実かつ透明性のある行動をとることで、周囲からの信頼を得るリーダーシップスタイルです。
- 特徴:
- 自己認識が高い
- 自身の価値観に基づいた行動
- 透明性のあるコミュニケーション
3. トランスフォーメーショナルリーダーシップ
「私たちは、共に未来を創造する」
トランスフォーメーショナルリーダーシップは、リーダーが明確なビジョンを掲げ、メンバーを鼓舞し、変革を推進するリーダーシップスタイルです。
- 特徴:
- 明確なビジョンを提示する
- メンバーを鼓舞し、モチベーションを高める
- 知的刺激を与える
- 個々の成長を支援する
- 効果:
- 組織全体の変革を促進
- イノベーションの促進
- 高い目標達成
まとめ:MVVと3つのリーダーシップで、未来を切り拓く
傲慢なトップダウン型リーダーシップは、もはや時代遅れです。
これからは、MVVを軸に、サーバントリーダーシップ、オーセンティックリーダーシップ、トランスフォーメーショナルリーダーシップを組み合わせることで、組織を成功に導くことができるでしょう。
これらのリーダーシップスタイルは、メンバーのエンゲージメントを高め、創造性を刺激し、組織全体の成長を促進します。
ぜひ、あなたの組織でも、これらのリーダーシップを取り入れて、未来を切り拓いてください。
〜共に未来を創造するリーダーシップを~
\一緒にMVVを作成しませんか?/
