Naoko’s Diary

ナオコの日記

Naoko’s Diary

子どもが寝て、夫も寝て、一人になった。特に何があったわけでもないのに、急に胸がいっぱいになった。泣くほどでもないと思って堪えた。何が原因か分からないから、誰にも言えなかった。翌朝には普通に戻っていた。あの感覚が何だったのか、まだ分からない。分からないまま、また朝が来た。気づかないふりをしているのかもしれない。

夫と話した内容を思い返したら、子どものことと来週の予定と、買い物の確認だけだった。悪い関係じゃない。でも夫が先に寝てから、今日一度も自分のことを話さなかったなと気づいた。いつからこうなったんだろう。用件だけになっていく感じ。寂しいのかどうかも、よく分からない。ただ、何かが薄くなっているのはわかる。

子どもが熱を出して、夫も仕事が立て込んでいた。自分の疲れは後回しにして、全部片付けた。終わった頃、自分がかなりしんどかったことにやっと気づいた。誰かの不調にはすぐ気づくのに、自分のことだけいつも遅い。気づいた時には限界になっている。それがずっと繰り返されている。なんでこうなるんだろうって、少し思った。

昨日、家族で少し遠くまで出かけた。子どもがはしゃいで、夫も珍しく笑っていて、いい一日だったと思う。思うんだけど、夜ふとんの中で思い返したとき、自分が何を感じていたか出てこなくて。楽しかったのかな。でも気づいたら、次の予定とか忘れ物がなかったかとか、頭の中でずっと確認していた。みんなが楽しんでいるのを見ていた。それは喜びなのかな。なんか違う気もする。

子どもが一人で着替えるようになった。宿題も、言わなくてもやっていた。成長したなあと思う。思うんだけど、なんか変な感じもあって。自分の出番が減っていく、みたいな。守ってきたものが変わっていく感じ、というか。うまく言えないけど、これからは何のために動けばいいんだろうって、夜にふと思った。答えは出なかった。また明日も同じ一日が始まるんだろうな。

集まりで場がぎくしゃくしかけた瞬間があって、私が話題を変えたら戻った。誰も気づいていなかったと思う。帰り道はうまくできたと思った。でも夜、言いたいことが一つあったのを思い出した。言えなかったというより、言わない方が楽だと思って飲み込んだ。丸く収めるたびに、小さく何かを手放している感じ。それが積み重なるとどうなるんだろうって、少し思った。

ふとした瞬間、子どもが独立したら何をしたいか考えようとした。何も浮かばなかった。昔は何かあったはずなのに、思い出せなかった。誰かのために動くことが長すぎて、自分が欲しいものの感覚が薄くなっている気がする。欲しいものがないのか、欲しいと思うことを忘れたのか。その違いも、もう分からなくなっていた。

家の中が整っている日だった。洗濯も終わって、夕飯も作って、子どもも機嫌よく寝た。悪くない一日のはず。なのに何かを成し遂げた気がしない。誰かに「ありがとう」って言われると、少し満たされる。言われなかった日は、今日の自分には意味があったのかなってなる。それが基準になっているのか。なんか、それでいいのかなって思う日もある。